始まりの白。

2017年、年迎えの花は、「白」をテーマにしてみました。
白い器に生ける。
それだけのことですが、
白ほど、人の解釈の幅が広く、奥深い色もないと思うのです。

まっさらな気持ちで。
白紙に返す。
白は、ものごとの始まりにも、仕切り直しにもたとえられる、
始まりの色。

柔軟に、多様な心ばえで。原点を忘れずに。
そうありたいと願いをこめて。

あけましておめでとうございます。

花 女松 深山しきみ
器 稲富淳輔