とびっきりの。

久しぶりにワクワクする花に出会った。
シーズンに入ると一度は買う、
スズバラの実。
花屋さんでも、旬に入るとよく見かける実物のひとつです。

たいていは、葉はなく、
枝ぶりも固い印象のものが多いのです。
みずみずしい実がたっぷりつき、
枝がしなやかな線を描いていたら、
それはなかなか貴重な出会いもの。
見つけたら、ぜひ手にしてみてほしい!

わたし自身、たぶん何十回と買っているかも知れないけれど、好みの枝にめぐりあうことは、ごくまれなだったりするのです。
枝の動きも、葉の残り具合も、実の色も。絶妙な程の良さ。
今回のは、とくべつで、そして、買ったのは先週だけれど、まだまだ元気。

こういう時は、小さなひと房の実さえ、捨てがたい。
小枝一本、かけ花にしても味わいがあります。

花 鈴薔薇の実
器 森田春菜