富士山を仰ぐ

沖には連続する大きなうねりがあって、進行方向と重なった。波頭を船腹に捉えて滑るように進む。いつも30分かける海域を10分ほどで通過する。波に乗るとはこういうことだなと感心する。しばらくすると向かい風で向かい波になる。波乗りで稼いだ分を無駄にしないためにも真面目に漕ぐも結局いつもより1割ほど遅れた。
まあ、そういうものだな。