海へ

とても静かで、ともすると不思議な海でした。
出艇まえの海岸では古いカヤック友達の姫野さんに遭った。
ほぼ、25年ぶりの再会か。
三度のメシよりカヤックが好きという時代の友人だけど今の彼は手堅い公務員をやめてプロのインストラクターだ。
同期の知人の多くはカヤックをやめてしまった。気が付くと、生き残りの二人ともいえる。
僕は今日も海に出る。
好きではあるけれど職業にすることとは別な気がする。
写真を撮ることとカヤックで海に出ることは、どちらかを選ぶことではない。
ともかく、不思議な海だった。
古い亡霊。昔のカヤックやら、かって流行ったウェアやらを着た陽気なカヤック乗りたちとと出くわすかもしれない。