春に咲いた花が実を結ぶ、6月。
みずみずしい実と、たっぷり茂る葉をどうやって生けるか、剪定もなかなか難しかったことと思います。
思い切って、メリハリが出るまで剪定しても大丈夫。
切りすぎた!のお声をたくさんいただきましたが、それほどでもないのです。
どれも夏らしい、気持ちの良い作品です。
ブルーベリーの枝の立て方、器の口元を葉で締めたところもいいですね。
大ぶりの籠にゆったりと入っているところが気持ち良いです。
アルミのお鍋が楽しい花器に。身近な実ものとよく合っています。
もう1作も素敵でしたが、あえてこちらを。異色の器には素直に花を入れる、のがいちばんという好例。
奥行きのない難しい器にきれいに生けています。水の中の茎が目立たないのもポイント。
夏の植物らしい勢いがよく出ています。白い葉がきめてになって。
「透ける」という器の特性がよく生かされてます。枝の流れもいい感じ。
一つのストーリーを感じる花。実もののかわいらしさがよく生きて。
素直な花。あれこれよくばらず入れるのもいいことと教えてくれます。
ざっくりと入っているようで、剪定もがんばっている。
床においているシーンが想像できる花。枝物と草物のバランスがいい。
たっぷりの枝をおおらかに。淡い紫と透ける緑がきれいです。
このままブーケにして贈り物にしたくなるような花。穂の流れもきいてます。
小品ながら工夫されてます。ジューンベリーの枝ぶりがいい角度。
この週、難しかったのが黄色の花、ウイキョウでした。ふんわりと、うまくアクセントにされてます。
赤い実の楽しい感じをそのままに。
冷涼感が伝わる花。重いものを下に、軽めの草花で線をつけているのもポイント。
差し伸べるような枝の流れがきれい。
かしいだ籠の感じもポイント。絶妙なバランスに拍手!
籠の丸み、左右に流れる枝とよく合います。
すっきりと、どこか優雅な花。丁寧に生けられた感じがします。
花をどこにかざるか、まで考えられた花選び器選びがすばらしい。
梅雨の晴れ間に、外でひと休み。そんな気持ちが伝わります。
あかしろきいろ。シンプルな生け方だけれど、枝の流れや口元の処理に気を使っているのがわかります。
籠に生ける、の魅力が伝わるお手本のような花。光もきれい。
赤い花の難しさを、うまく緑でまとめています。動きのある生け方もよい!
あじさいの曲線、長めに入れた草の線、2つの線がまとめ役。
岡持を花器に!白木のソリッドな形が、夏らしい涼感に。
籠からあふれる、のでなく、きゅっと詰めた生け方が新鮮。
全体をまとめているのは、実ものとあじさい。ひそかに効いているのは、オレンジのマリーゴールド。
白と赤。反発し合う色を、うつくしくまとめています。光の方へ流れる入れ方もいい。
枝の流れ、思い切った使い方がきれい。芯を感じる花です。
籠の中に、いろいろな花が入りながら、それぞれがきちんと生きているのがいい。
場所と器から、花の流れを考える。基本の整った花。
窓辺の空気感が伝わる花。大鉢の使い方がみごと。
難しい色使いをまとめています。花を置く場所の整え方もいい。
傾けたかごから、枝が勢いよく出るような表現がいい。
点々と登るような色使い、その先にある白い葉っぱ、配置がこの花の決めてになっています。
夏の実ものは、葉の下に下がる傾向にあります。その特性から掛花も向くのですが、これはそのお手本。
さわやかな空気感。花と花の間をしっかりと取り、のびやかに生けられています。
蓋付きの籠も楽しい。オレンジの花がぴりっとアクセント。