「百花帖」「百葉帖」特設サイト

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「百花帖」

「百葉帖」

エクスナレッジ 発売中

発売記念
植物と親しくなる100の本。

「百花帖」「百葉帖」にちなみ、100冊の植物の本、選んでみました。
本好きの人なら、身に覚えがあるかと思います。
1冊の本から、ほかの本へ、また別の本へ。
見えない糸をたぐるように、読んでいく・・・。
読書のたのしみのひとつと思います。

植物と向き合っていて、最近思うのは、つながりのこと。
咲く花と、蜜を吸いにやってくる虫。
葉が色づきと、夏の暑さ。
根っこと菌、土の関係。
なんだか、読書も似ているような。

キーワードは「つながり」。
根づき、葉を広げ、枝を伸ばすように。
100冊の、植物にしたしむ本をつないでみました。

 

図のうち、約50冊のおすすめポイントを、↓にてご紹介します。まだまだ更新中。

100冊全リストは、このページの下部をご覧ください。

 

動いている庭
ジル・クレマン 山内朋樹(訳)みすず書房
庭の完成っていつだろう?そんな疑問を呼び起こす一冊。著者によれば、庭とは絶えざる変化が生じている土地。信じられないかもしれないけれど、植物は動いている。見捨てられた都会の荒れ地が、魅力的な庭に変貌する考え方に惹かれます。

からくりからくさ 梨木香歩 新潮文庫
露草はおいしく、はこべが泥臭いと知ったのも、この本から。身近な草花が、懐かしくひなびた雰囲気の物語世界を彩ります。染織をこころざす若い女性4人の絆を、四季を通して描きます。読むと、摘み草に行きたくなる小説。

みどりのゆび
モーリス・ドリュオン/ジャクリーヌ・ドゥエーム(画)安東次男(訳) 岩波少年少女文庫
チトは、不思議なみどりのおやゆびを持った少年。刑務所に大砲に花を咲かせ、人々の心を平和に、幸せにします。からむ蔓の性質、花の開き方など、植物それぞれの特徴がうまく使われているのも楽しい。やさしい線の挿画も想像がふくらみます。

きのこのなぐさめ
ロン・リット・ウーン 枇谷 玲子 ・中村 冬美(訳)みすず書房
突然の夫の死。喪失の悲しみから抜け出させてくれたのは、きのこたちだった。きのこ採りにく戸外の道と、自らを取り戻していく内面の心の道とが、響き合うようにつづられます。世界のきのこ事情も読みどころ。

Derek Jarman’s Garden with photographs by howard sooley
Derek Jarman, Howard Sooley Thames & Hudson
映像作家デレク・ジャーマンが、海辺の町につくった庭の記録。寂寞とした土地に、ぽつんと建つ小屋と花咲く庭。この世のものと思えない佇まいは、庭がプライベートなものであると同時に、取り巻く景観の一部でもあることを気づかせてくれます。

種子ー人類の歴史をつくった植物の華麗な戦略
ソーア・ハンソン 黒沢令子(訳)白揚社
タネは養い、結びつけ、耐え、身を守り、旅する。人の営みに欠かせない種子を、文化、生物学など、多彩な面から光を当てた本。著者の言う通り、ミックスナッツとビール、チョコチップクッキーとコーヒー(いずれもタネからできている!)を手元にゆっくり読みたい。

木霊草霊 伊藤比呂美 岩波書店
カリフォルニアと熊本。気候も文化も違うふたつの地を行き来しながら、植物について考える。圧倒されつつ共鳴する、植物を同じ生きものとして見つめる目線が好きです。緑に絡め取られていくような文体も著者ならでは。

外来種は本当に悪者か?
フレッド・ピアス 藤井留美(訳)草思社文庫
在来種は良くて、外来種は悪い。果たしてそうだろうか?環境問題などをテーマに取材を重ねてきたジャーナリストによるノンフィクション。地球上に手つかずの自然などない、という意見にあらたな視点を見つける思いがします。

花と樹木と日本人 有岡利幸  八坂書房
ウメ、マツ、サクラ、スギ、モミジ…。日本の景色になじみ深い樹木を、語源や利用法、歴史の中での位置づけなどから紹介しています。日本の文化から木を知るのに、まずは読みたい本。図版が豊富なのも、入門編にちょうどよいです。

京都発・庭の歴史 今江秀史  世界思想社
平安時代の寝殿造と、小学校の校庭が同じ目線で語られるなんて!庭の歴史を、建築との関係、「使う」という視点から、わかりやすくひもとく本。名勝として眺めるだけだった庭園の数々を、現代の私たちの暮らしにつなげてくれます。

命のひととき−四季の中で自然を味わう
ヘレン・アポンシリ 井上舞(訳)化学同人
表紙にまず驚き。押し花で描かれた鳥なのです。押し花アーティストによる、森の四季を追いかけた、繊細でうつくしい絵本。鳥のさえずり、蝶のはばたき、木の葉の立てる音まで聞こえてきそうです。落ち着きのある色使いなのもいい。

花のこども
オイズル・アーヴァ・オウラヴスドッティル  神崎朋子(訳)早川書房
母が遺したバラの枝を持って、旅に出る僕。修道院で庭師として働くつもりが、子育てまですることになり…。ジェンダーギャップ指数世界1位の国、アイスランドから生まれた、家族のかたちを見つめ直す物語。耳慣れないアイスランド料理もおいしそう。

 幸田文 新潮文庫
見て歩く、の人だった幸田文による木のエッセイ。持ち時間は限られる、と樹木に会いに行く。そこからすくいあげる思い。目の前の木をいたわりながら、人の心の持ちようへと広がる、鋭い洞察力が読み手に響きます。

木のみかた 三浦豊 ミシマ社
「森の案内人」三浦豊氏による、木のガイド。森は街でも出会えます、という出だしにはまったら、もう木の見方が変わったも同然。親しみのある語り口は、一緒に歩いているかのよう。読み終えた後には、きっと街に出たくなるでしょう。

江戸草花図鑑 岩槻秀明 エクスナレッジ
江戸時代といえば、園芸文化。でも、アスファルトのない時代、そこら中に草はあったはず。当時も今も見られる野の草花を取り上げているのが面白い。見分け方も詳しいので、本書を片手に散歩に出るのも楽しそうです。

コケの自然誌
ロビン・ウォール・キマラー 三木直子(訳)築地書館
ネイティブアメリカンの科学者が語る、苔の生態。日々の生活からの語りおこしと、地道な観察が生む植物描写に引き込まれます。足元で広がる小さな緑が、森へ、地球へとつながる展開には芯の通った世界観が。

園芸家12ヶ月
カレル・チャペック 小松太郎(訳)中公文庫
ガーデニングに夢中の人も、夢想するだけの人も、思わず笑ってしまうこと間違いなし。ユーモアの中にちょっぴり皮肉が効いた文章は、名言がいっぱい。さらっと読めるので、本に親しみのない方にも。園芸熱にとりつかれないよう、ご用心。

春の窓 安房直子ファンタジスタ
安房直子 講談社文庫
不思議な魅力のある安房直子氏の童話。スカーフから生まれる黄色のばら。天窓から見つめる白いこぶしの花。壁に描かれた赤いひなげし。色彩豊かな植物たちが、日常を離れ、別の空間へと私たちをいざないます。

ボタニカ
朝井まかて 祥伝社
借金も学界からの反発も、研究の前には「なんとかなるろう」。日本の植物学の父とも呼ばれる、牧野富太郎氏を描いた小説。明治という、新しさはちきれる時代と主人公の情熱がシンクロ。何かに夢中になる、そんな種を心に蒔いてくれる物語。

世界の樹木をめぐる80の物語
ジョナサン・ドローリ ルシール・クレール(画)三枝小夜子(訳)柏書房
イチゴノキ、パンノキ、スナバコノキ。これ、本当に存在する木の名前です。世界各地の木を、精密なイラストとともに紹介。木の生態から、利用法、歴史上のエピソードなど、話題は多岐。アフリカ、中央アジア、南米などの木々を知りたい人にも。

桜のいのち庭のこころ 佐野藤右衛門、塩野米松 ちくま文庫
京都の植木職、十六代目佐野藤右衛門の語る、桜の話、庭の話。桜の見方ひとつにも、体にしみこんだ経験から発することばには、説得力があります。淡々とした話しぶりに、職人としての誇り、植物、ことに桜への愛情を感じる本。

ホトトギス季寄せ 第3版 稲畑汀子(編)三省堂
季語の解説と例句が挙げられます。俳句に縁のない人こそ手に取ってみてほしい。読むだけで、目の前に季節の風景が立ち上がってきます。文庫本より小さなサイズは、持ち歩きにも。ふとした時にぱらりとめくってみたい。

盆栽えほん 大野八生 あすなろ書房
画家兼、造園家による盆栽入門を絵本で。盆栽のジャンルから、用語、道具や土についてなど、イラストでわかりやすく楽しく解説。種から育てる面白さや、季節ごとの手入れも参考に。むずかしそうな盆栽の世界が、身近に感じられます

愛なき世界 三浦しをん 中公文庫
ライバルはシロイヌナズナ。洋食屋の青年・藤丸は、植物研究に一途な本村さんに恋をしたのだが…。相手の好きなものに興味を持とうとする、前向きでやわらかな主人公の感性に見習いたい。心地よい読後感をくれる小説です。

昔話の扉をひらこう 小澤俊夫 暮らしの手帖社
昔話の大切さを、あたたかな言葉で教えてくれる本。お話の中での、動植物と人との関わりが、そのまま日本人の自然観と重なっていることに納得。小さなお話集が収められており、昔話の世界にすっと入れるのも嬉しい。

美し、をかし 和名由来の江戸花図鑑 田島一彦 パイインターナショナル
江戸時代に描かれた「本草図譜」から、96点の植物を紹介。美しく、眺めるだけでも満足。横長の装丁に合わせた大胆な見せ方が、絵の持つ伸びやかさを伝えています。植物解説は英語の併記あり。贈り物にも向く本です。

櫻守 水上勉 新潮文庫
桜を守り育てることに尽くした植木職人、弥吉の一生を描く物語。戦前から戦後へと変わる社会の価値観に、失われていく桜の姿が重なります。樹齢400年の桜を移植するシーンは圧巻。主人公の桜の師は、実在の人物がモデルとなっています。

ボンバストゥス博士の世にも不思議な植物図鑑
イバン・バレネチェア 宇野和美(訳)西村書店
19世紀の植物学者がつくり出した、奇想天外な植物の絵本。落下傘カラーに、靴下ワタ。日本語訳の語呂のよい命名に、思わずにやり。同じ人物や生きものが、風に乗っていくつものシーンに登場。そんな絵の中の仕掛けを探すのもたのしい。

物語と伝説の植物 榛原昭夫  新紀元社
マンドラゴラからイチョウまで。物語や伝説上の植物について知り、育てるためのガイドブック。著者の栽培体験をもとに書かれているのが、心強い。映画の中の植物も取り上げるなど、花好きの世界を広げてくれる一冊です。

土中環境 高田宏臣 建築資料研究室
心地よい環境とは何かを、土中の状態から考え、実践するための本。多様性ある植生を保つためには土を健康に、という提言は個人の庭から森林まで、規模を問わず、応用できます。多発する自然災害への備えを考えるうえでも読みたい。

波紋と螺旋とフィボナッチ 近藤滋 角川ソフィア文庫
ひまわりの中心はらせん状だって知ってましたか。それもフィボナッチの数列にあてはまる?理系の話は無理、と思った人こそ読んでほしい。自然界の形やパターンの法則を、面白く、わかりやすく教えてくれます。読み終えた後には、目の前の花が葉が、まったく違うものに見えるかも。

グリーン・レクイエム 新井素子 講談社文庫
幼い頃に出会った少女明日香。おとなになって再会した信彦はやがて彼女と恋に落ちるが…。少女の緑の髪に宿る秘密から、自然破壊にまで目を向けたSF小説。植物には、得体が知れないほどの生命力があることを思い起こさせます。

チューリップ・フィーバー
デボラ・モガー 立石光子(訳)河出文庫
チューリップが家一軒と引き換えられるほど、バブルに沸いた時代があった…17世紀のオランダを舞台に、豪商の妻と画家の不倫にチューリップ投機をからめたサスペンス。フェルメールの絵から着想を得たということで、陰影のある描写が特徴。

忘れられた花園 上下
ケイト・モートン 青木純子(訳) 創元推理文庫
2005年オーストラリア。祖母ネルを看取ったカサンドラは、イギリスのコテージを遺されたことを知る。祖母の出生の秘密、茨の奥に封印された花園とは。上下巻、長いながら一気に読ませるミステリー。イギリスの田園風景、植物にあふれる庭が魅力。

星の王子さま
サン=テグジュペリ 倉橋由美子・訳 文春文庫
成長力旺盛なバオバブ。気まぐれでわがままなバラ。登場する植物に託されたものは何だろう。深く深く読める物語です。たくさんの訳書が出ているので、読み比べもおもしろいです。私のおすすめは、解釈が好みな倉橋由美子訳。

清少納言がみていた宇宙と、わたしたちのみている宇宙は同じなのか?
池内了 青土社
マゼラン星雲を観察するNANTEN望遠鏡から、南天の俳句に。サイエンスから文学へとつなげるエッセイ。こんな読み物、待ってました。好奇心の扉を次々と開いてくれる本。世界の出来事が、すぐ個人に影響する時代、思考をやわらかくするヒントにも。

ハーニャの庭で どいかや 偕成社
ねこのハーニャが暮らす、小さな家の小さな庭の絵本。庭の全景がひと月ずつ、同じ構図で描かれ、四季のうつろいが伝わります。きんと冷える雪の日、朝靄の緑。こまやかな色鉛筆のタッチは、おりおりの空気まで感じられるよう。

柳宗民の雑草ノオト 柳宗民 毎日新聞出版
道端に生える身近な草を、四季ごとにイラストと文章で紹介します。似た内容の本は数あれど、エピソード豊富、それでいて嫌みがなく読みやすい。文中では、同じ科の他の草なども紹介され、野の花を知る基本の一冊にも。

ルピナスさん―小さなおばあさんのお話
バーバラ・クーニー 掛川恭子(訳) ほるぷ出版
うつくしいストーリーです。こどもの頃お祖父さんとした約束「世の中をうつくしくするためには」を、ルピナスさんはどんな形で果たすのか。人の手による力とよらない力が合わさって、生まれる展開は、おとなもしみじみする絵本です。

植物が出現し、気候を変えた
デイヴィッド・ビアリング 西田佐知子(訳)みすず書房
葉の化石から地球の歴史をひもとき、温暖化問題、地球の未来を考える本。気の遠くなるような長い時間のなか、植物、とりわけ葉が果たしてきた役割は、驚きを通り越して怖ささえ感じます。一枚の葉からすべてが繋がっていることを、あらためて認識。

ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち
リチャード・アダムズ 神宮輝夫(訳)評論社
理想の地をもとめるウサギたちの、冒険の物語。目に見えるような、風景描写に心つかまれます。花咲く野原を横切り、森を抜け、小さな流れを渡る。彼らとともに、イギリスの田舎を旅している気分に。巻頭に付された地図も旅心をそそります。

自然という幻想
エマ・マリス 岸由二・小宮繁(訳) 草思社文庫
「外来種は本当に悪者か?」と同じく、自然保護のとらえ方に再考を促す一冊。農業ビジネスや都市計画などを巻き込みながら展開する、多自然ガーデニングという提案が、興味深いです。

イギリス野の花図鑑
ヘンリー・テリー 森ゆみ(訳) 海野弘(解説) パイインターナショナル
眺めてたのしむ絵のアルバムです。絵の描き手は、お父さん。こどもたちが摘んできた花々を描いた記録です。親の愛情がにじみ出る絵は、見ていて心和みます。それにしても、ヴィクトリア朝時代のイギリスって、こんなに野の花が咲いているんですね。かなり、うらやましい。

随筆花の寺 岡部伊都子 淡光社
京都、奈良の寺に咲く、花の数々、引き出される思いを綴った随筆、40年ぶりの復刊です。こまごましたもののうつくしさに心を傾けた、著者ならではの視点が、品のある文章で綴られます。

野の花さんぽ図鑑 長谷川哲雄 築地書館
野の草花を二十四節季で切り分け、細密な植物画で紹介しています。節季ごとの自然の特徴も、参考に。季節ごとのタネの姿や根の様子なども記され、道端で見つけた草を調べるのにも役立ちます。野の花を知るファーストブックとしてもおすすめ。

東京花散歩 岸本葉子 亜紀書房
暮らしのいろいろを題材にするエッセイストによる、東京の花名所レポート。ごく一般的な人の目線、といった感じに親しみがわきます。やさしく平易な文章は、普段本を読まない方にも読みやすい。

大名庭園を楽しむ 安藤優一郞 朝日新書
江戸をテーマに、たくさんの著書をもつ歴史家が案内する大名庭園。当時を航空写真にしたら江戸はいちめん緑だったとか、庭というよりアミューズメントパークだったとか、語りぶりの面白さに、ぐんぐん読み進めてしまいます。江戸の人々の花好きにも驚き。

花の百名山 田中澄江 文春文庫
北海道から鹿児島まで。花を見に、山へ行く。1980年刊行以来、長く読み継がれている山の本。100種の花に、100の山を結びつけて語られます。そこで見られる花たちの、なんと多彩なことか。もっぱら読むだけでもじゅうぶん、登山の心得のない人にもおすすめしたい。

ポール・スミザーの剪定読本 ポール・スミザー 講談社
自然な植栽を大切にするガーデン・デザイナーによる、樹木剪定の実用書。野山に生える木のような形にするには?に答えてくれる本。樹種ごとのマニュアルでなく、木をどう仕立てるか、イメージの仕方を伝えているところが好きです。

江戸博物文庫花草の巻 工作舎
「美し、をかし 和名由来の江戸花図鑑」と同じ「本草図譜」の中から、こちらは180種を紹介。本のサイズが小さいぶん、絵のダイナミックな持ち味は失われるけれど、とりあげる植物の数は多いので、図鑑としても役立ちます。植物の説明も簡潔。姉妹編の「菜樹の巻」と併せて読みたい。

ことばの歳時記 金田一春彦 新潮文庫
一年366日、一日一語。四季のことばをとりあげるエッセイ。芽やなぎ、うららか、けさの秋。その時々の花を連想してみたくなることばがたくさん登場します。ことばを知ることは、季節感を大事にすることと教えてくれた本。

花のことば辞典 倉嶋厚(監修) 宇田川眞人(編著) 講談社学術文庫
花の名前だけなく、ことわざや慣用句などをまとめた辞典。辞書形式で、知りたい花を調べるのに便利です。花も実もある、心の花、など、ときおり耳にする花にまつわる言い回しが解説されているのもうれしい。

野の花えほん 前田まゆみ あすなろ書房
四季折々の、野の花を紹介する絵本。見分け方から、草を使った遊びや料理などが、かわいらしいイラストで描かれています。親子で読みながら、草に親しむのにぴったり。

○100冊あいうえお順
1 愛なき世界 三浦しをん
2 イギリス野の花図鑑 ヘンリー・テリー/森ゆみ(訳)/海野弘(解説)パイインターナショナル
3 一日一花 川瀬敏郎 新潮社
4 命のひととき-四季の中で自然を味わう ヘレン・アポンシリ/井上舞(訳)化学同人
5 動いている庭 ジル・クレマン/山内朋樹(訳)みすず書房
6 ウォーターシップダウンのウサギたち リチャード・アダムズ/神宮輝夫(訳)評論社
7 薄墨の桜 宇野千代 集英社文庫
8 美し、をかし和名由来の江戸花図鑑 田島一彦 パイインターナショナル
9 海から来た植物 中西弘樹 八坂書房
10 英国の間取り 山田佳世子 エクスナレッジ
11 江戸草花図鑑 岩槻秀明 エクスナレッジ
12 江戸の園芸 青木宏一郎 ちくま新書
13 江戸博物文庫 花草の巻 工作舎
14 園芸家12ヶ月 カレル・チャペック/小松太郎(訳)中公文庫
15 からくりからくさ 梨木香歩 新潮文庫
16 外来種は本当に悪者か? フレッド・ピアス/藤井留美(訳)草思社文庫
17 花鳥風月の科学 松岡正剛 中公文庫
18 木 幸田文 新潮文庫
19 木々は歌う D.G.ハスケル/屋代通子(訳)築地書館
20 季語百話 高橋睦郎 中公新書
21 季節を知らせる花 白井明大/沙羅(画)山川出版社
22 きのこのなぐさめ ロン・リット・ウーン/枇谷 玲子.中村 冬美(訳)みすず書房
23 木のみかた 三浦豊 ミシマ社
24 京都発・庭の歴史 今江秀史 世界思想社
25 グリーン・レクイエム 新井素子 講談社文庫
26 クレヨン王国の12ヶ月 福永令三/三木由記子(画)講談社青い鳥文庫
27 幻想の花園 谷川渥 東京書籍
28 コケの自然誌 ロビン・ウォール・キマラー/三木直子(訳)築地書館
29 木霊草霊 伊藤比呂美 岩波書店
30 ことばの歳時記 金田一春彦 新潮文庫
31 桜狂の譜 今橋理子 青幻舎
32 桜のいのち庭のこころ 佐野藤右衛門、塩野米松 ちくま文庫
33 櫻守 水上勉 新潮文庫
34 雑草と楽しむ庭づくり ひきちガーデンサービス 築地書館
35 雑草のくらし 甲斐伸枝 福音館書店
36 山菜歳時記 柳原敏雄 婦人画報
37 シーボルト日本植物誌 P・F・B フォン・シーボルト ちくま学芸文庫
38 四季の花 上・下 酒井抱一.鈴木其一.中野其明 青幻舎
39 「自然」という幻想: 多自然ガーデニングによる新しい自然保護 エマ・マリス/岸由二.小宮繁(訳)草思社文庫
40 シャボテン幻想 龍膽寺雄 ちくま学芸文庫
41 種子ー人類の歴史をつくった植物の華麗な戦略 ソーア・ハンソン/黒沢令子(訳)白揚社
42 植物が出現し、気候を変えた デイヴィッド・ビアリング/西田佐知子(訳)みすず書房
43 植物忌 星野智幸
44 植物記 牧野富太郎 ちくま学芸文庫
45 植物の形には意味がある 園池公毅 ペレ出版
46 白い人びと フランシス・バーネット/中村妙子(訳)みすず書房
47 スタジオ・オラファー・エリアソン キッチン Studio Olafur Eliasson The Kitchen スタジオ・オラファー・エリアソン 美術出版社
48 清少納言がみていた宇宙と、わたしたちのみている宇宙は同じなのか? 池内了 青土社
49 世界の樹木をめぐる80の物語 ジョナサン・ドローリ/ルシール・クレール(画)/三枝小夜子(訳)柏書房
50 漱石の白くない百合 塚谷裕一 文藝春秋
51 大名庭園を楽しむ 安藤優一郞 朝日選書
52 茶花こよみ 中川邦昭 文化出版局
53 茶花の話 西堀一三 淡光社
54 チューリップ・フィーバー デボラ・モガー/立石光子(訳) 河出文庫
55 チューリップ―ヨーロッパを狂わせた花の歴史 アンナ・パヴォード/白幡節子(訳)大修館書店
56 Derek Jarman’s Garden with photographs by howard sooley Derek Jarman, Howard Sooley Thames & Hudson
57 東京花散歩 岸本葉子 亜紀書房
58 土中環境 高田宏臣 建築資料研究室
59 トムは真夜中の庭で フィリパ・ピアス/スーザン・アインツィヒ(画)/高杉一郎(訳)岩波少年少女文庫
60 庭仕事の喜び ダイアン・アッカーマン/古草秀子(訳) 河出書房新社
61 庭師の娘 ジークリート・ラウベ/中村悦子(画)/若松宣子(訳)岩波書店
62 庭をつくろう! ゲルダ・ミューラー/ふしみみさを(訳)あすなろ書房
63 野にあそぶ 斎藤たま 平凡社ライブラリー
64 野の花えほん 前田まゆみ あすなろ書房
65 野の花さんぽ図鑑 長谷川哲雄 築地書館
66 ハーニャの庭で どいかや 偕成社
67 花言葉をさがして ヴァネッサ・ディフェンバー/金原瑞人.西田佳子(訳) ポプラ社
68 花と草木の歳時記 甘糟幸子 CCCメディアハウス
69 花と樹木と日本人 有岡利幸 八坂書房
70 花のことば辞典 倉嶋厚(監修)/宇田川眞人(編著)講談社学芸文庫
71 花の子ども オイズル・アーヴァ・オウラヴスドッティル/神崎朋子(訳)早川書房
72 花の寺 岡部伊都子 淡光社
73 花の百名山 田中澄江 文藝春秋
74 波紋と螺旋とフィボナッチ 近藤滋 角川ソフィア文庫
75 春の窓 安房直子ファンタジスタ 安房直子 講談社文庫
76 萬花譜 辻永
77 人の樹 村田喜代子 潮出版社
78 ふゆめ がっしょうだん (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん) 長新太/冨成忠夫、茂木透(写真) 福音館書店
79 フランドルの四季暦 マリ・ゲヴェルス/宮林寛(訳) 河出書房新社
80 平行植物 新装版 レオ・レオーニ/宮本淳(訳) 工作舎
81 ポール・スミザーの剪定読本 ポール・スミザー 講談社
82 星の王子さま サン=テグジュペリ/倉橋由美子(訳) 文春文庫
83 ボタニカ 朝井まかて 祥伝社
84 ホトトギス季寄せ 第3版 稲畑汀子(編) 三省堂
85 盆栽えほん 大野八生 あすなろ書房
86 ボンバストゥス博士の世にも不思議な植物図鑑 イバン・バレネチェア/宇野和美(訳) 西村書店
87 枕草子 清少納言
88 魔女のシークレット・ガーデン 飯島都陽子 山と渓谷社
89 みどりのゆび モーリス・ドリュオン/ジャクリーヌ・ドゥエーム(画)/安東次男(訳) 岩波少年少女文庫
90 身近なくすり歳時記 鈴木昶 東京書籍
91 宮澤賢治花の童話集 いわさきちひろ 童心社
92 昔話の扉をひらこう 小澤俊夫 暮らしの手帖社
93 物語と伝説の植物 榛原昭夫 新紀元社
94 モモちゃんとアカネちゃん 松谷みよ子 講談社文庫
95 野生の樹木園 M・リゴーニ・ステルン/志村啓子(訳) みすず書房
96 柳宗民の雑草ノオト 柳宗民 毎日新聞出版
97 やまと花万葉 片岡寧豊 中村秋巳(写真) 東方出版
98 欲望の植物誌 マイケル・ポーラン 西田佐知子(訳) 八坂書房
99 ルピナスさん―小さなおばあさんのお話 バーバラ・クーニー/掛川恭子(訳) ほるぷ出版
100 忘れられた花園 上・下 ケイト・モートン/青木純子(訳) 創元推理文庫