写真が貴重だったころのモノ

これは四つ切り両面乾燥機。写真現像の最終段階に使用します。水洗を終えたプリントを電熱線で乾燥させる器具です。
ここからが説明が難しい。単純な器具ですがもう一つ役目があります。銀メッキされた銅板にプリントをはさんで写真に光沢を出します。鏡面を転写させるわけです。気泡が入らぬようにローラー掛けするなど手数と技術を要しました。
なぜ、そこまでして光沢感が欲しかったのでしょうか。昔、写真は過去を残す鏡でかけがえのないものだったかれでしょう。本日この器具は廃棄。