森の沈黙

額入れ。プリントを並べて順番を決める。15枚ほどの写真なのに割と時間がかかる。あーでもないこぉーでもないとあれこれ考えるからだ。同じ写真を4種類の紙に焼いたモノまである。どれか一枚を選ぶ。写真の価値は印画紙の値段ではないがそこはやはり上中下と価格帯に分かれる。結局一番安い紙。と言っても一般常識からするとそれなりに高価なモノを選ぶ。もし、紙に感情があるならさぞかしショックだろう。黒い紙函に金押しでロゴが入った印画紙界のレクサスがブルーバードに負けたのだ。など、森の沈黙という深淵なテーマの割に俗なことを考える。