さらば高校写真時代

振りかえると社会性のあるテーマを発表したかたわらに赤外線フィルム、ミニコピー、ソラリゼーション、ライントーンプロセスなど技法もためらわず同時進行していました。その最後は「カメラと露出計」。卒業制作です。級友の川崎君と共同...

記憶の落ち葉拾い

京都行の前。高校写真部あげての組み写真「東横線」を撮影した。渋谷から桜木町までの区間を部員総出で写真表現する試みでした。僕の担当は自由が丘から祐天寺だった。沿線の中では特徴だった区間ともいえる。しかし、残念なことに撮影の...

諸行無常

高校時代の最後に僕は妙な無常観にとらわれた。カメラ1台片手に京都まで2泊3日の一人旅に出かけた。それは無常。ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。無常といえば方丈記となった。わかりやすい高校生だけど現場とな...

記憶の残滓をたどる

高校の写真部時代は技法として妙なチャレンジをしていた。ミニコピーと呼ばれた複写用のフィルムを使った連作をみつけた。とても感度が低くかつ書類複写用の為ハイコントラストのフィルムでした。フィルムのもつ粒子感はほぼ感じられない...

逆行する時間

もう名も忘れてしまった学友が右端に見えます。東京の巨大ゴミ捨て場「夢の島」に撮影に行った時のカットです。よく見ると左端にも顔のない人物が写っています。誰でしょうか?。僕には右端の名無しの学友に思えるのです。高校時代に使っ...

止めた過去の時間を消す作業

フィルムにハサミを入れて捨てる。裂いて捨てる裂いて捨てる。フィルム時代の写真画像の処分を始めた。止めたはずの時間は一瞬蘇り消えていく。気まぐれスキャナーでデジタル変換してみた。高校の写真部時代の一枚。ゴミ問題をテーマに写...