香りもいろいろあるけれど。

この匂いは、良いとはいえない気がする。
ネギを買って、車内に置きっぱなしで、数時間放置した時みたいな匂い。
そんなことしたことない?
そうですか。そうですよね。

まあ、かんたんに言うと、クサイのだ。
茎からにじみ出るらしく、
花瓶に入れている水が匂う。

今朝、教室のドアを開けた私を出迎えてくれたのも、この匂い。
とりあえず、水を替え、また生け直す。
ある意味、お手入れマメになってよいのかも。

そんな世話の焼ける草であっても、
一年経つと、そんなことは忘れていて、買ってしまう。
独特の形。
名前負けしそうな、ひょろひょろとまばらな花。
ふと、生けたくなる魅力があるのです。

アリウム’ヘアー’。
こんなに匂うのは、花が新鮮な証拠。
数日経つと、匂いは飛びます。

匂いにめげず、ぜひお試しを。

花 アリウム’ヘアー’、水木の実
器 野田敬子